【参加アーティスト】
岡部洋一、岡田浩安、鹿島達也、柏木広樹、木暮晋也、
コモブチキイチロウ、斎藤哲也 坂田学、笹子重治、
ショーロクラブ、高田漣、ヤマカミヒトミ
【ジャケットイラスト】ヤマザキマリ
【プロデュース】佐藤剛
発売日:12月10日
発売元 : AQUA RECORDS
CD : (OHSC-1001) 税込 ¥2,800 / 税抜¥2,593
アナログ盤 : (OHSA-1001) 税込¥2,800 / 税抜¥2,593
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【収録曲】
・イマジン (忌野清志郎日本語詞・John Lennon)
・そして想い出 (永六輔・丸山浩路/中村八大)
・親父 (坂本九/坂本九)
・さようなら、あの日~Hard times comes again no more~
(大島花子日本語詞・S.Foster)
・ふれてさわって (大島花子/笹子重治)
・日和下駄 (米山正夫/米山正夫)
・岸壁の母 (藤田まさと/平川浪竜)
・一本の鉛筆 (松山善三/佐藤勝)
・カトルカール (大島花子/笹子重治)
・日時計 (大島花子/笹子重治)
・柿の木坂(大島花子/大島花子)
ジョンレノンのIMAGINEに忌野清志郎氏が日本語詩をつけたもの。発売停止になったことでも話題となった、2005年発売RCサクセションの「カバーズ」に収録。あまりに言葉が美しく、詩の朗読のつもりでライブで歌わせていただいていた曲です。空の色が彩りをもって見えてくるような言葉の数々、シンプルでまっすぐなメッセージ。日本語、にこだわったアルバムのオープニングにふさわしい日本語の美しさ際立つ楽曲です。
コンサートでは必ず手話で自分の曲を歌っていた坂本九が、永六輔氏、中村八大氏、そして手話パフォーマーの丸山浩路氏とともに、歌を手話に訳すのではなく、美しい手話から曲を作れないものか、と作られた世界で初めての手話からできた曲。言葉は「意味」ではなく「気持ち」を伝えるもの、ということを手話に教えられる楽曲です。坂本九の、永六輔さんのそして想い出の手話の美しさは脳裏に焼き付いています。わたしももちろん、ライブでは手話をまじえて歌っています。
坂本九が作詞作曲、1982年にシングルレコードとして発売された作品。1984年に名鉄ホールで行われたコンサートで当時8歳だったわたしは「九ちゃんスマイル」を一瞬もみせずにこの曲を歌い上げる父の姿を生で観て、涙があるれたことが強烈に記憶に残っています。もちろん、そのことは父にはいえないままでしたが。残念ながら父とお酒を飲む機会がありませんでしたが、ライブで歌うたびに、父の魂、祖父への、祖父から息子への想いを感じながら、あまり強くはないお酒をくみかわす疑似体験をさせてもらっています。
スティーブンフォスターの"Hard times comes again no more"。18世紀に書かれた曲ながら、ボブ・ディラン、ブルーススプリングスティーン、ヨーヨーマ、数々のアーティストが歌い継いできた楽曲で、アメリカ人はみな口ずさめる、といわれるほど浸透している楽曲だそうです。この歌詞を、メロディーを身体に一度しみこませた上で、深い深い悲しみと、人はどう対峙すべきか。わたしなりの答えを模索しながら、訳詞、ではなく日本語の詩をつけました。悲しみに終わりはない、ともに生きて行く。それでいい。そうわたしは思っています。
念願だった笹子さんから曲をいただきうれしさの余り何通りもの詩をつけましたが、やわらかい肌の上をいったりきたりするベビーマッサージの詞をつけることにしました。被災地でも感じましたが、ベビーに限らず肌と肌のふれあいがいかに大切か、人を笑顔にすることか。「お手当」という言葉通りその力は絶大。歌詞の中の精油は実際にわたしが子供に使っていたアロマオイルです。日々がんばるお母さんたち。掃除機、食器洗い、窓ふき、と「いったりきたり」な動きが多い単調で憂鬱になりがちな家事が少しでも楽しくなりますように
美空ひばりさんが、1954年に発売された曲。小気味よいリズム、ストーリー展開、おまじないのような「カラコロ〜」という言葉、オリジナルを聴きながらこの曲が大好きな5歳の息子とともによく家で歌っています。生きたことがないのに懐かしい「お江戸」の世界を、バンドのみなさんといっしょに演奏しながら、まさに下駄をならしながら小走りするような弾んだ気持ちで歌わせてもらいました。
1974年、第一回広島平和音楽祭で、自らも戦争経験者である美空ひばりさんが歌われた曲。わたしには到底計り知れない想いで歌われたことと想像します。これ以上にないほどの愛に溢れていながら、強い、確固たる想いがこめられた楽曲には、わたしが届けたいメッセージがすべてこめられているようでライブのエンディングでもたびたび歌わせていただいています。そしてこれからも、歌い伝えてさせていただきたい1曲です。
1972年に二葉百合子さんが歌われてヒットした楽曲としておなじみではありますが、これが、抑留された息子を待つ母の実話を元にした物語ということを、恥ずかしながらわたしは知りませんでした。このような想いを、世界中のお母さん誰ひとりとしてさせることは絶対にあってはならないと、息子をもつ母として、強い想いをこめて歌っています。この曲を美しいアレンジで新たな世界を作ってくださった、笹子さん、ショーロクラブのみなさんに敬服です。
フランスで、お母さんが最初に娘が教えるケーキといわれている「カトルカール」を通じた母娘の一場面を笹子さんの曲にのせて書かせてもらいました。わたしに娘はいませんが、料理を教えるように、女性としての生き方のエッセンスをこんな風に伝えられればと妄想しながら書いた楽曲。難解なメロディは笹子さんならでは。クセになるのも笹子さんならでは。
大好きだった祖母の家の匂い、そして何度も聞かせてくれたのに、「ゼームス坂」という単語しか思い出せない祖母の話し。夏休みが始まれば終わる心配をしている時間の流れを恐れていた子供だったわたし。夏の匂いすべてが物悲しくさせた日々。戻ることのない時間への想いを書いた楽曲で、ライブでももう一度聴きたいとよく言っていただく曲でもあります。生音ライブをしている築90年以上、黒電話も現役で使われている奥沢の古民家「読書空間みかも」で歌うとこれがまたより一層のノスタルジー満載に。
わたしにとっての「ふるさと」の曲です。タイトルは生まれ育った街の名前ですが、実際に「柿の木坂」という坂はみあたりません。だれもが思い起こすあの場所、を「柿の木坂」という坂に重ねていただければうれしいです。この坂を登りながら、ふいに口をついた「上を向いて歩こう」。悲しみの底にいるときの曲なのだと気づいた日。いつか飛び出したいと思っていたのに、離れて気づいたことの多さ。近くてみえない一番のふるさとを改めて思い起こしてみてください。
自分の中で毛羽だって
ささくれてたものが、
魔法の柔軟剤でふわーっと
溶かされたような感覚を覚えて
泣き出しそうになって
しまいました。
どんな傷みも真綿で包んでしまう
(40代女性)とっても気持ち良いなぁ~
音楽が真っ直ぐ心に届きます。
1960年代に聴いても、
いま聴いても、
きっと同じように心地よい
ひたすらに説得力のある世界観。
大島花子さんの魅力は、
何よりもその歌声の説得力に
あると思う。
丁寧に紡がれた唄
(塗師 赤木明登)うちの8ヶ月男性も
うっとりしながら聴いてる。